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可欠な内容である。
b.必ず手すり端部にあって、表示位置が発見しやすい。
などの理由が考えられる。

 

3. 点字表示の設置場所
1)誘導ブロックや音声案内の分析からわかるように、基本動線分岐点は階段位置とは限らない。他の分岐点での点字表示の方策について検討が求められる。
2)点字表示の設置においても、これまで述べてきた誘導ブロックや音声案内、誘導チャイムなど種々の案内様式を総体的に視野に入れて、総合的な情報提供システムの中に位置付け直される必要がある
3)点字表示の設置には、その「位置情報」を明示することが求められる。

 

4. 点字表示の設置方法
1)原則として点字表示は、通常の文字や数字など利用者一般が理解できる表示と併記する形で示されるほうが望ましい。
a.利用者一般に、そこに点字表示があることが伝達できる。
つまり障害者設備への関心が高まることが期待できる。
b.点字の読めない障害者に、利用者一般が援助することが可能になる。
重度視覚障害者でも、点字の読める人の割合は少ないという。
c.破損なども発見しやすくなる。などの理由による。
2)形状について、人間が読みとりやすい指先角度の傾きから考えて、人間工学的に合理的な表示位置と形状を設定すべきであることは当然である。
3)指で読みやすい字並び、素材等についても検討が求められる。
4)これらのことから、階段手すりの貼付シールが最善の方法かについては検討の余地があるように思われる。

 

1-7 対応の方向性についての考察
1.設備的な対応における留意点
1)これまでみてきたように、重度視覚障害者を対象とする情報設備は、量的には過剰気味といえるほど設置されているが、いずれもインフォメーション・システムとして整理構成されていないため、総合的に有効な情報源には成り得ていない。
2)視覚障害者に対応する案内様式は、
a.敷設ブロック
b.誘導チャイム
c.音声案内

 

 

 

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